地熱井坑井試験・物理探査・シミュレーション

地熱井坑井試験

地熱井坑井試験

・温度・圧力検層

噴気・還元中または静止中の坑井内温度・圧力を測定し、平衡地層温度の推定や貯留層圧力、噴気流体温度を把握できます。また特定の坑井の温度・圧力を測定することにより、各坑井の噴気能力の経時変化を把握し、さらには地熱貯留層全体の温度、圧力分布の経時変化も解析できます。坑井の透水性を把握するには、段階試験法や各種圧力遷移試験(Injectivity Test,Fall off Test,Build up Test) が有効です。当社では、これらの各種検層を松川、葛根田、森地熱地域や、その他の地域で実施しており、坑井の能力評価や地熱貯留層管理に貢献しております。

・電気検層

ノルマル法による見掛比抵抗2成分と自然電位を同時に測定し、岩相対比やフラクチャー位置の推定に役立てております。

・流速測定(スピンナー)

噴気中あるいは還元中の坑井内の流速を測定することにより、地熱流体の流入位置や地層中への流出位置を確認し、各々の位置での流量を把握することができます。

・坑径測定(キャリパー)

生産井あるいは還元井の坑径を精密に測定することにより、坑内のスケール付着状況や坑壁の崩壊の有無を把握できます。

・坑内水採取(サンプラー)

複数の流入位置がある坑井では、坑井内の流体を噴気中に採取することにより、各々の位置から噴出する流体の化学性状を個別に把握できます。

・スケール調査および付着防止技術の開発

地熱井および地上設備に生成したスケールを調査し、その生成機構を解明し、スケール付着防止技術を開発します。

物理探査

・重力探査と解析

自社開発した三次元解析プログラムで、北海道濁川盆地のカルデラ構造や貫入岩構造を解析するなどの実績を上げております。

・電気・電磁探査と解析

高精度MT、比抵抗法(シュランベルジャ法ほか)、自然電位などの測定を実施し、地質構造や断裂系構造、温度分布などの総合解析により、地熱井の掘削ターゲットを決定しております。

環境調査

・モデリング

各種探査結果を総合的に解析し、地熱貯留層の概念モデルを作成いたします。概念モデルを作成することにより、当該地域の地質構造や物理特性、流体流動などの関係が明らかとなります。

・シミュレーション解析

貯留層シミュレーション解析とは、地熱貯留層の概念モデルを数値モデル化し、コンピュータ上で貯留層の温度や圧力、水飽和率などの初期状態や履歴を再現し、さらに将来挙動を予測する手法です。これは貯留層の能力や最適な生産・還元方式を検討するのに、必要不可欠な解析法です。当社では、高速の新鋭ワークステーションと5000グリッド以上の実績を持つ三次元2相型ダブルポロシティータイプの地熱貯留層シミュレータを所有し、松川、葛根田、森などの国内地熱地域のみならずタイ王国やメキシコ合衆国の地熱地域のシミュレーション解析を手がけ、実績を上げております。また、炭酸ガスの影響を考慮できる坑井内流動モデルを自社開発しており、貯留層シミュレーション解析と組み合わせて、蒸気生産流量の将来予測にも実績を上げております。